予防歯科

さつき歯科医院は病気の予防を重視しております


歯や歯を支えている骨(歯槽骨)は自己修復能力がありません。

一度失ってしまうと元には戻りません。

自分の歯がたくさん残っていると、全身疾患のリスクが低く、長生きになるといるデータが、さまざまな国の研究から報告されています。
自分の歯をしっかり残して健康寿命を延ばしていきましょう。


さつき歯科医院ではメインテナンスを担当する衛生士を担当制にしております。
担当制にすることにより、定期検診にお越しいただいた時のお口の状態の経過を十分確認できるため、その時の体調、生活の変化に合わせたメインテナンスプランをご提示できます。

ブラッシングについて

歯を失う原因の多くは虫歯、歯周病です。これらの病気を引き起こすのはお口の中に常にいる細菌です。細菌(歯垢)は放っておくとすぐに増えていきます。
病気の予防で大切なのは患者さん自身で行う毎日の歯磨きです。

患者さん一人一人お口の状態や生活習慣、食習慣など様々です。その方にあったブラッシング法、歯ブラシ、歯間ブラシなどの口腔ケア用品の選び方、効果的な使い方、食生活の改善点などについてお話をさせていただいております。
「しっかり磨いている」から「しっかり磨けている」ようになって病気を予防していきましょう。

お口の中のケアをする色々な道具です。

右から順番に

◎ 舌ブラシ

舌に付いている汚れ(舌苔)をこすり落とすものです。口臭予防に効果的です。

◎ 歯ブラシ各種

目的によってヘッドの大きさや毛束の硬さ、形が違います。その方が使いやすそうな物、歯垢の除去に効果的な物をご提案させていただいてます。

◎ ワンタフトブラシ(左から5番目)

毛束の尖った小さい歯ブラシです。奥で歯ブラシが届きにくいところ、歯がデコボコに生えていて普通の歯ブラシだと毛先が入らないところ、生えたての6歳臼歯など溝が深い歯、中途半端に生えている親知らずの周囲などの歯垢を除去するのに効果があります。

◎ 歯間ブラシ各種

歯ぐきが痩せて歯と歯の間にできた隙間に付いた歯垢を取るためのブラシです。

植毛部がワイヤーでできているものは毛が細かく付いているので清掃効率が高いです。ブラシのサイズはSSS〜Lと細かく分かれており、歯の隙間の大きさにあったブラシを使用することで歯垢を効率よく除去することができます。自分に合うサイズがわからない、持っているけどうまく使えない、などお困りでしたらご相談ください。

毛先部分がゴムでできているものは歯間ブラシを今まで使ったことがないという方に特におすすめです。歯と歯の間に食べ物が挟まって爪楊枝で食べかすを取っている、という方にもお手軽にお使いいただけます。

ワイヤーの歯間ブラシよりも柔らかいので、歯ぐきを傷つけにくくマッサージ効果もあります。

◎ デンタルフロス

いわゆる糸ようじです。歯と歯が接触しているところに付いた歯垢を取り除きます。また、浅い歯周ポケットに入り込んでいる歯垢の除去にも効果的です。

糸を好みの長さに切って指に巻いて使うタイプ、ホルダーにあらかじめ糸が付いているタイプがあります。

糸のみのものは長さがたっぷりあるので経済的です。

Y字型のホルダーに糸が付いているタイプは奥歯の歯と歯の間に入れやすくなっています。

歯ブラシの当て方、動かし方など模型を使ってご説明したり、実際にご自身で磨いて練習していただいたりします。

また患者様それぞれに合う歯ブラシ以外の口腔ケアの道具の提案、使用法をご説明しております。
お口の中で使用する指導用の歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスは、個別包装してあるものを患者さんごとに使っておりますのでご安心ください。

各種歯磨剤・洗口液です。虫歯の予防効果に特化したもの、歯周病予防の効果に特化したもの、知覚過敏の症状緩和に特化したものなどがあります。

また口腔乾燥への対処に力を入れております。

サンプルがあるものもございます。

お口の状態で気になっていること、興味があるものがありましたらお声かけしてください。

PMTCとは

PMTCとは

Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、専門家による機械的な歯面清掃のことです。通常の歯磨きでは取れない部分の歯垢を専門家である歯科衛生士が綺麗にし、口の環境を整え虫歯や歯周病を予防します。


定期的に歯医者でPMTCを行った方がいい理由

◎ 歯磨きやデンタルフロスで磨いても20%程度は歯垢が残る
自分で歯垢を毎日100%落とすのは歯医者でも難しいことです。とても綺麗に磨ける人でも歯ブラシで60%、デンタルフロスの使用で80%〜85%程度までしか歯垢を落とすことができません。磨き残しは同じような場所に起こるので虫歯や歯周病が起こります。自分では落としきれていない歯垢をPMTCによって定期的に落とすことでご自身の歯を守ります。

◎ 歯周ポケットが4mm以上の部分は歯垢が取れない

歯周病が進行し、歯周ポケットが4mm以上になると歯ブラシや歯間ブラシでは歯周ポケット内の細菌を取り除くことができません。そのままにすれば歯周ポケットがより深くなり最終的には歯が揺れたり、抜けたりしてしまいます。歯周ポケット内の細菌をPMTCで定期的に清掃することによって歯周病の進行を防ぎます。

◎ バイオフィルムは機械的な清掃器具でないと取れない
バイオフィルムとは口の中ではプラークのことを言い、歯の表面に細菌が層をなして堆積し、張り付いており、虫歯と歯周病の原因になります。

たくさんの種類の細菌が集まって固まったバイオフィルムは洗口液を使用しても除去できず、洗口液の薬効成分が歯には届きません。

このバイオフィルムを除去できるのは機械的な除去のみです。古くなったバイオフィルムは歯ブラシだけでは取り切ることが困難です。このバイオフィルムを効果的に除去する方法がPMTCです。

◎ 歯石になると歯ブラシでは取れない
自分で取りきれなかった汚れは24時間で歯垢となり、48時間で歯石となります。取り残した歯垢や、歯石を定期的に取らないと、多くの歯石が溜まり、歯周病が進行してしまいます。

◎ 初期虫歯の進行を確認できる
近年初期虫歯は削らず、できるだけ経過観察をする方向にあります。経過観察をするには定期的に確認する必要があります。定期的にPMTCを行い、虫歯のリスクの高いところを清掃し、初期虫歯の進行を確認することで、自分の歯をできるだけ削らずに済みます。

PMTCを行う間隔はお口の状態、全身状態等により適切な期間を提案させていただいております。

・歯周病が進行している方
・糖尿病や骨粗鬆症など体の病気が歯周病に影響のある方
・手が不自由でうまく歯磨きができない方
・虫歯のリスクが高い方
は来院の間隔が短くするようお勧めしております。


◎ PMTCの手順

・磨き残しの確認する
PMTCをいくら行っても毎日の磨き残しが多ければ虫歯や歯周病は進行してしまいます。PMTC前にはしっかりと歯磨きをしてきていただき、自分の歯磨きが苦手なところを歯科衛生士がアドバイスします。

・虫歯や歯周病の状態を確認します
初期の経過観察をしている虫歯の状態や、歯周ポケットなどが進行していないか確認します。

・歯石やバイオフィルム(歯垢)を取り除きます
歯ブラシでは取ることのできない歯石や、歯ブラシが届かない歯周ポケット内のバイオフィルムを超音波の器具を使ってはがし取ります。

超音波の器具によって細菌の活動を弱め、減らすこともできます。


・歯の表面を綺麗にします
超音波器具で落とした歯の表面はざらざらとしています。細菌や歯石が付きにくいように歯の表面を磨いたり、着色が多い方はエアフローという機械を使って綺麗に仕上げます。

・歯周ポケットが深いところは消毒薬で洗浄します。また虫歯のリスクが高い方にはフッ素を塗っています。

一番大切なことは毎日の歯磨きを丁寧に行うことです。しかし、歯磨きだけではお口の中の汚れを完全に取ることはできません。定期的にPMTCを受けることにより、虫歯、歯周病の予防になります。

フッ素の効果


乳歯、永久歯とも生えたばかりの時は未成熟で歯の質がまだ弱い状態です。唾液中のカルシウムやリン酸などを取り込み、2〜3年かけて徐々に歯が成熟し丈夫になっていきます。

フッ素は歯に取り込まれると、歯の中のカルシウム分が溶け出すのを防ぎ歯を丈夫にする効果があります。このため歯磨き粉にはほぼフッ素が配合されています。

生えたばかりの歯はフッ素を取り込みやすいという性質があります。
この時期にフッ素塗布を行うことにより歯が丈夫になり、虫歯の予防に効果があります。

長岡市では1歳半、2歳、3歳児に歯科医院でフッ素塗布を無料で受けることができる事業を行なっています。

受診券が来たら歯科医院でフッ素塗布を受けることをおすすめします。


また歯周病が進行し歯ぐきが下がると歯の根が見えてきます。歯の根の表面にはエナメル質という歯の一番硬い組織がないため虫歯になりやすくなります。
フッ素入りの歯磨剤を使用することや、特に虫歯のリスクが高い方にはフッ素塗布を行うことで虫歯予防に効果があります。

シーラントとは

シーラントとは、奥歯の溝にできる虫歯を予防する方法です。
奥歯の溝の奥にはプラークがたまりやすく、深い溝の奥には歯ブラシの毛先が届かないため虫歯が発生しやすい場所です。
歯をクリーニングした後、歯の溝の所にプラスチックを薄く流し固めます。これにより溝の奥にプラークが入らなくなり、またシーラントの中にフッ素が含まれていますので長期間フッ素の虫歯予防効果が持続します。
歯質が弱い乳歯、生えたばかりの永久歯に行うと効果的です。

歯科検診のすすめ

さつき歯科医院では治療が完了した患者様に定期検診の受診をお勧めしております。検診の時期が近づいてきたらお葉書でご案内させていただいております。

お口の健康維持、また病気の早期発見、早期治療のためぜひ受診しください。

虫歯や歯周病はお口の中に常にいる細菌が引き起こす慢性の病気で、歯がある限り常にお手入れを続けることが必要です。

そのためにはご自身での毎日の歯磨きを丁寧に行うことと、定期的に歯科医院で歯石除去、クリーニングを継続していくことが大切です。


そして義歯も使っているうちに歯茎が痩せたり噛み合わせが変わってきて不具合が出てきます。


また、学校検診で指摘を受けなかったお子様も定期的に歯科医院で検診を受けることをお勧めします。

学校検診ではお子様が座った状態で検査をいたしますので上の奥歯などは見えにくく、また歯垢が残っているとその下に虫歯が隠れていることもあります。

歯科医院の明るい光のもとで検査することにより初期の虫歯が見つかることもあります。


小児の時にお口のケアの重要性を理解していただき、毎日正しい歯磨きをする習慣をつけていくことにより、成人になってからのお口の病気の発生リスクを抑えることができます。


成人の方もしばらく歯医者に行ってないなあ、という方にお気軽に検診にお越しいただきたいと思っております。

ご自身が気づかないうちにどこか悪くなっていることもあります。

症状が出てから受診して手遅れになる方もたくさんいらっしゃいます。


また節目の年齢になると長岡市から歯周病検診、高齢者歯科検診の案内が届きます。

しばらく歯科検診を受けていない方の受診のきっかけになればと思います。

皆様にとって歯医者はできれば行きたくないところだと思います。

病気が進行して重症になればなるほど治療も困難になり、しっかり治るまでに長期間かかります。

また歯を失って義歯になると、どんなにあっている義歯でも咀嚼効率が格段に落ちてしまいます。


ご自身の健康を守るため、ぜひ検診にお越しください。

予約・お問い合わせは

 ⇩

にて承っております。

皆様にとって、歯医者は『痛くなってから行くところ』ではなく『自分の体を守るために行くところ』という、身近な存在になりたいと願っております。



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